先月、滋賀で友人のワークショップがあり、モノタイプという版画をしました。
油性の版画用絵の具は油絵の具みたいで艶があり深みがありました。
私と一緒に参加された方が3名いらっしゃって、皆さんモノタイプは初めての方ばかりでした。
『美術は苦手』とおっしゃっていた方の作品を見ると、驚きました。
その方の人となりをとても素直に表していました。
絵は面白いと思いました。
去年、美術館でグループ展をした時、休憩する為に美術館の外に出て、敷地内のベンチに座っていたら、少し離れた所に居る人の声が聞こえて来ました。
『私らにとっては美術館なんて贅沢やわ!』と。
私はなるほど、と思いました。
いちいち入るのにもお金がかかるし、わざわざ遠出しないと見れない。
私はわざわざ遠出してお金を払ってでも絵を見たいと思う方なので、贅沢の定義は様々だなと思いました。
贅沢の定義も違うし、価値観も違う。
ワークショップも絵を見に行く事も、私は自分一人で行動したいと思ったら一人で行くし、あまり誰かを誘って何処かへ行くという事をしないなぁと最近よく思います。
皆で楽しくワイワイするのも好きですが、一人で考え一人で何処かへ向かう事も好きなのです。
一人だと、必ずといっていいほど、アタフタしたり窮地に追い込まれるのですが、身に沁みて事が心に刻まれるのです。
それが勉強なのだと思いました。
小学生の頃、親に『勉強なんてするな!』と言われました。
その通りにして行き、0点を取ったことがあり、かなり恥ずかしい思いをしました。
みんなは0点を取って恥を掻きたくないから勉強をしているのかな・・・?
とその時思いました。
身に付く事は、身に沁みて思うくらいの事があるものなので、身に沁みて思うくらいの事がないと、身に付かないのだなと思います。
さて、今度は一人で何に参加しようか?と思います。
まだコメントはありません。